永代供養。
言葉をそのまま受け止めると、永代にわたって供養する方法です。
しかし少子化に伴い、家族構成の変化からこの永代供養が難しくなっているご家庭も増えています。
永代にわたって供養が難しくなった時に、寺院側にその供養を任せるケースを永代供養と呼んでいます。
つまりお墓を持たず、骨壷を寺院側に預けて管理してもらう形になります。
寺院によっては納骨墓が用意されていて、そこに骨壷を収められるスペースが用意されています。
納骨墓は、一般の墓地を利用したお墓とは異なり、ケースやロッカーのような形をした空間になります。
ちょうど、骨壷が入る分ぐらいのスペースなので決して大きい広さではありません。
ただ、そこで何年にも渡り、寺院側が供養してくれますので安心感もあります。
納骨墓に納める期間は各寺院によって異なります。
10年や20年に設定しているところもあれば、33回忌を最後の期限として定めているケースもあります。
永代供養というのは永遠という意味ではありません。
一定の期限を過ぎた場合は所有者が引き取るか、あるいは合祀墓と呼ばれる合同のお墓に遺骨を移して供養する形が主流となります。
永遠に管理するのは現実的ではありませんし、ある程度の期限を定めている方が後継者にとっても負担が少なくて済むので、このような遺骨の管理が増えています。